今日は、日本語の音名「ハニホヘトイロハ」について書きたいと思います。
日本には「いろは歌」というものがあります。
いろはにほへと ちりぬるを (色はにほへど 散りぬるを)
わかよたれそ つねならむ (我が世たれぞ 常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山 今日越えて)
あさきゆめみし ゑひもせす (浅き夢見じ 酔ひもせず)
作者は不詳ですが、ひらがな47文字全てを重複させずに使って作られており、
五十音(あいうえお)の考え方が定着する以前の手習い歌として用いられていました。
明治時代、学校教育に西洋音楽が取り入れられたときに、「ドレミ」では取っつきづらいだろうと言うことで「いろは歌」の冒頭7文字を当てはめたのが始まりです。第二次世界大戦中は「ドレミ」を禁じられ、「ハニホヘトイロハ」で発生させられていたそうです。
しかし、なぜ1文字目であるはずの「イ」ではなく「ハ」から始まっているのでしょうか?
ちなみにこの音名、
英語では C(シー)・D(ディー)・E(イー)・F(エフ)・G(ジー)・A(エー)・B(ビー)
ドイツ語では C(ツェー)・D(デー)・E(エー)・F(エフ)・G(ゲー)・A(アー)・H(ハー)
となります。
どちらもアルファベットの1文字目の「A」ではなく「C」から始まっていますね。
なぜでしょうか。
長~くなりそうなので超簡単に書くと‥‥‥
古代ギリシャで使われていた弦楽器の一番低い音が「A」と名付けられており、それが今でいう「ラ」の音だったのです。
後に音楽が体系化されるにしたがって「ラ」は音の基準とされ、1939年には、中央ド音 (C4) の上のラ音 (A4) の周波数440ヘルツがニュー・フィルハーモニック・ピッチとして国際標準に定められました。
つまり、音階の基準は「ド」ではなく「ラ」なのです。
「ラ」にアルファベットの1文字目の「A」を、いろは順の1文字目の「イ」を当てはめたために、現在の「ドレミファソラシド」の順番との間にズレが生じてしまったのですね。
余談ですが、117の時報の音も「ラ」なんですよ!
また、人種を問わず赤ちゃんの産声の平均値は440ヘルツだと言われています。
ついでに、英語とドイツ語で、
「シ」の音が「B」と「H」で違うのはなぜ?という疑問について。
長調や短調の概念が定着する以前は、シ♭のほうが一般に使われていました。
後に音楽理論が整備され、シ
♮が一般に使われるようになった時に、ドイツ人はABCDEFGの後の「H」を音名として用い、「シ=H」「シ♭=B」と区別しました。
イギリス人はアルファベットの順番を優先し、「シ
♮=B」「シ♭=B♭」と表記することにしたと言われています。
以上、音楽豆知識でした。
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